第2回 SC北九州
Information
講演:「高齢者の口腔内に適応できるインプラント補綴を考える」
講師:松下恭之先生(九州大学病院 再生歯科・インプラントセンター副センター長 准教授)
<講師より>
インプラント治療を手掛けるようになって20年以上が経過した。長年にわたって経過を見てきた症例も、患者がホームへの入所などにより通院自体が困難となり、上部構造のメインテナンスを他人にゆだねざるを得ない症例も出始めた。大学では訪問診療をしていないため、実情を十分に理解しているわけではないが、患者さんの付き添いで来られるケアマネージャーからの情報では
1.介護士は口腔内のメンテは苦手意識が高い
2.車いすだと、奥は見えにくい
3.要介護状態となると、義歯の着脱も自分ではできない患者も多い
などが高齢者を取り巻く環境であろうと推察される。
インプラント治療は咀嚼機能を増進させ、患者のQOLや自立度を上げているかもしれないが、一方で高齢化による受療率の悪化はメインテナンスの不良による歯肉炎、インプラント周囲炎などの生物学的偶発症を引き起こすことになる。そのため、今後は後続の歯科医師のために理解と対応のしやすい上部構造が求められる。また後続の歯科医師は既存のインプラントやインプラント補綴装置を利用して、インプラント治療後の口腔内の変化への適応を求められることになる。患者及び介護者による清掃が容易、患者自身や介護者による義歯の取り外しが容易などの要件を満たす必要がある。術前からのインプラント治療の対応と既存のインプラントを活用した補綴的対応について、症例を通して考えてみたい。
多数の皆様の御参加をお待ちしております。
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